【FX基礎知識】FX用語集
FX取引には、普段使わないような専門用語があります。そこで、その用語を知っていないとFX取引もうまく理解できないことがあります。そこで本ページでは、FXの基礎知識として最低限必要な13の用語を解説していきます。
知っておくべきFX用語①レバレッジ
FX取引を行うためにはFX会社に証拠金を担保として入金する必要があります。この証拠金の25倍までFX取引を行うことができ、これをレバレッジと呼んでいます。
このレバレッジは1倍~25倍まで、自分で任意の数値を選ぶことができます。
例えば、10万円の証拠金を入金して100万円分のFX取引を行なうときにはレバレッジが10倍となります。FXはレバレッジを利用して少ない資金で大きな金額の取引ができます。
知っておくべきFX用語②スワップポイント
ゼロ金利政策を実施している日本とは異なり、外国には利子が高い通貨もあります。そこで、FX取引で金利が高い通貨を購入し保有していると、日本の通貨と外国の通貨の金利差分を得ることができます。このような2国間の通貨の金利差のことをスワップポイントと呼んでいます。
南アフリカランド、 メキシコペソなどが高金利通貨ですので、FX取引ではなくスワップポイントで利益を出すことができるのもFXの特徴です。
ただし、その国の金利情勢の変化などによって、その国の通貨を保有しているだけでスワップポイントが引かれてしまう「マイナススワップポイント」になってしまうこともあります。2022年2月現在、ユーロを日本円で買う「ユーロ/円」でマイナススワップポイントとなっています。
知っておくべきFX用語③ナンピン
最初に保有していた通貨のポジションが自分の予想と逆に相場が動いたとき、通貨を買い増しして、平均コストを下げていく方法のことをナンピンと呼びます。
このナンピンは通貨トレンドを読み間違えてしまうと、含み損をさらに増やしてしまう可能性があります。そうならないためには、次にどんなトレンドになる可能性があるのかを先読みしておくことが大切です。
知っておくべきFX用語④スプレッド
FX取引には買いレート(ASK)と売りレート(BID)の2つの価格があります。この価格差をスプレッドと呼んでおり、1通貨ごとに手数料としてかかってきます。このスプレッドはもちろん狭ければ狭いほどいいのですが、FX会社によってスプレッドは異なります。スプレッドの狭いFX会社を見つけることがFXで利益を出すコツといえるでしょう。
知っておくべきFX用語⑤実効レバレッジ
FXの取引総額に対して、実際に有効証拠金のどのレバレッジで取引を行っているかを示す数字が実効レバレッジです。
通貨によって数値が変わる可能性がありますので、取引総額は保有している通貨の数量をすべて円に換算して計算していきます。以下のような計算式で算出できます。
取引総額÷有効証拠金=実効レバレッジ
知っておくべきFX用語⑥追証
証拠金が一定以上減った場合に必要となるお金のことを追証といいます。FX会社から追証を求められた場合には、証拠金を追加入金するか、保有しているポジションを決済するか、どちらかを行わなければなりません。
この追証はFX会社により期限が決められており、その期限内に入金しないと、通貨ポジションは強制決済されることになります。また払っていない追証はFX会社への借金となり、一括請求を求められます。
知っておくべきFX用語⑦ロスカット
FX会社では、口座を持っているユーザーの証拠金の比率がある基準に達した場合、強制的に自動決済(反対売買により取引を終了させること)が行われる仕組みを持っています。この仕組みのことをロスカットと呼んでいます。
ロスカットが行われる証拠金の比率はFX会社によって異なり50%や80%のところもありますが、100%が多くなっています。証拠金100%でロスカットと聞くと入金した証拠金分は手元に残ると考えるかもしれません。しかし相場の急変により、ロスカットのための決済注文が約定せず、損失が拡大してしまうリスクもあります
知っておくべきFX用語⑧スリッページ
逆指値(ぎゃくさしね)注文や成行(なりゆき)注文を行っている場合、相場が急変しているときに指定レートと約定レートの間に差が生じてしまうことをスリッページと呼んでいます。
このスリッページにより、ロスカットで指定していたレートと差が生じて、損失が大きくなることがあります。またスリッページによって、大きな利益を逃してしまう可能性もあります。
知っておくべきFX用語⑨証拠金
FX取引をする際にFX会社の口座に入金しておかなくてはいけないFXの運用資金のことを証拠金と呼んでいます。その際には必要最低限以上の証拠金の入金が必要ですが、FX会社や取引内容によって、その金額は変わってきます。
知っておくべきFX用語⑩ピップス
ピップス(PIPS)とは、パーセンテージ・イン・ポインツ(Percentage in points)の略であり、その通貨の最小単位の1%のことを意味しています。このピップスとはどの通貨でも不変なものです。
例えば、米ドルで1ピップスというと、最小単位は1セントですので「0.01セント=0.0001ドル」となっています。また、日本円の最小単位は1円ですので、1ピップスとは「0.01円=1銭」となっています。
知っておくべきFX用語⑪ロールオーバー
FX市場にはスポット取引とスワップ取引という取引方法があります。通常2営業日後に通貨を交換する取引のことはスポット取引と呼び、本来受け取るはずのものを受け取らず、営業日が切り替わった時に受け取る取引のことはスワップ取引と呼んでいます。
そこで、1営業日ずつ先延ばしにしていくことをロールオーバーと呼んでいます。ロールオーバーによりスワップポイントが発生しますので、スワップポイントでの利益を狙っている人はロールオーバーを繰り返しています。
知っておくべきFX用語⑫損切り
FX取引をしていて損失が発生したときにポジションを決済して、損失を確定させることを損切りと呼んでいます。損失をこれ以上広げない損切りは重要ですが、人間のメンタルとして「もう少しポジションを置いておけば再び上昇するのではないか?」と考え、なかなか損切りができません。
FXでは損切りがしっかりできる人は、しっかりと利益を出して儲けられる人だといわれています。
知っておくべきFX用語⑬ゼロカット
FX取引をしていて損失が生じた際でも証拠金以上の金額の支払いをしなくて済むことをゼロカットと呼んでいます。もし万が一、損失を被った場合でも証拠金がゼロになって取引終了で済むシステムのことです。
金融庁がゼロカットシステムを認可していないため、日本のFX会社だと損失を被った場合には追証を請求されます。しかし、海外FX会社の場合は、ゼロカットシステムを採用していることがほとんどとなっています。