FXのメリット・デメリット
FXの最大のメリットは少額資金からスタートできることです。数千円、数万円でスタートできますし、FX会社によっては最低100円程度から取引できることもあります。このような少額資金で、多額の投資資金を動かすことができます。
逆にデメリットは投資資金がゼロになる可能性があることです。株式投資はゼロになるケースはほとんどありませんが、FXはゼロになることが珍しくありません。相場が急変したときにはマイナスにある可能性もあります。
FXの3つの特徴
①24時間いつでもどこでも取引可能
FXは24時間いつでもどこでも取引が可能です。世界の主要都市にはFX市場が開かれているため、東京のFX市場が閉まっている時間帯でも、ロンドンやニューヨーク、シドニーなどのFX市場でも取引ができます。
例えば、東京の市場でFX取引が行われるのは9時~17時の間ですが、ロンドンでは17時~2時、ニューヨークでは21時~5時、シドニーでは6時~15時の間にFX取引が行われます。
日中は仕事などで忙しい方でも、移動時間や帰宅後の時間、起床してから出勤するまでの時間など、ライフスタイルに合わせた取引ができるのが特徴です。
②レバレッジを利用して少ない資金で大きい取引ができる
FXは少額資金で、多額の投資資金を動かせると書きましたが、それができるのはレバレッジというシステムを取っているからです。FX取引を行うためにはFX会社に証拠金を担保として入金する必要があります。この証拠金の25倍までFX取引を行うことができ、これをレバレッジと呼んでいます。
このレバレッジは1倍~25倍まで、自分で任意の数値を選ぶことができます。例えば、10万円の証拠金を入金して100万円分のFX取引を行なうときにはレバレッジが10倍となります。このようにFXでは、レバレッジを利用して少ない資金で大きな金額の取引ができるのも特徴です。
③スワップポイント(金利差分)を受け取れる
ゼロ金利政策を実施している日本とは異なり、外国には金利が高い通貨もあります。そこで、FX取引で金利が高い通貨を購入し保有していると、日本の通貨と外国の通貨の金利差分を得ることができます。このことをスワップポイントと呼んでいます。
南アフリカランド、 メキシコペソなどが高金利通貨ですので、FX取引ではなくスワップポイントで利益を出すことができるのもFXの特徴です。
ただし、その国の金利情勢の変化などによって、その国の通貨を保有しているだけでスワップポイントが引かれてしまう「マイナススワップポイント」になってしまうこともあります。2022年2月現在、ユーロを日本円で買う「ユーロ/円」でマイナススワップポイントとなっています。
FXのリスクと注意点とは
①ハイリスクハイリターンの取引になってしまう場合がある
FX取引の特徴であるレバレッジは、実際に持っているお金よりも儲かることがありますが、その逆に大きく損をすることもあります。
レバレッジ1倍で米ドル1000通貨を買った場合、もし思惑と逆方向に1円動いた場合、(1ドル=100円で換算すると)100円の損になります。しかしレバレッジ10倍で米ドル1000通貨を買った場合、もし思惑と逆方向に1円動いた場合、(1ドル=100円で換算すると)1000円の損をしてしまうわけです。
もちろん、その逆もあり得るわけですので、FXはハイリスクハイリターンの取引になってしまう場合があるのです。
②ロスカット(自動決済)
FX会社では、口座を持っているユーザーの証拠金の比率がある基準に達した場合、強制的に自動決済(反対売買により取引を終了させること)が行われる仕組みを持っています。この仕組みのことをロスカットと呼んでいます。
ロスカットが行われる証拠金の比率はFX会社によって異なり50%や80%のところもありますが、100%が多くなっています。証拠金100%でロスカットと聞くと入金した証拠金分は手元に残ると考えるかもしれません。
しかし相場の急変により、ロスカットのための決済注文が約定せず、損失が拡大してしまうリスクもあります。
FXにかかる費用とは
FX取引をする際には、まず通貨を売買する際の取引手数料があります。しかしWeb上で取引する際には、どこのFX会社でも無料となっていることが多くあります。そこで必ずかかってくる費用としてスプレッドが挙げられます。
FX取引には買いレート(ASK)と売りレート(BID)の2つの価格があります。この価格差をスプレッドと呼んでおり、FXにかかる費用となります。このスプレッドは狭ければ狭いほどいいのですが、FX会社によってスプレッドは異なります。スプレッドの狭いFX会社を見つけることがFXで利益を出すコツといえるでしょう。